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「エリジウム」(2013) [映画・テレビ]

「第9地区」監督の新作だというので楽しみにしていた。
あいかわらず混沌、貧困、格差、クソ汚いディストピアなヴィジュアルはとても素敵。
マット・デイモンの頭にネジで留められる外骨格フレームの残酷で愚かで不幸な感じも素敵。

ボクは時々、CGや特撮から来た人が全体の監督業に乗り出して、生身の演出が退屈でなってないとき「山崎さんや樋口さんは特撮パートだけ監督してればいいのに」とか言うことがありますが、今回も似たような感想。
ガジェットのデザインとスラムの撮影だけに才能発揮してたらいいのに的な。
結論は次作を待ちますが。

ただそのオイシイ設定とデザインの美点が冒頭で全て紹介されてしまって以降、脚本の転がし方が荒いというか枝葉の広げ方、回収の仕方が出来が悪いというか出鱈目っぽいというか。
どの設定もエピソードもキャラクターも生えた時は美味しくなりそうだったのに、全部実がなる前にもがれちゃった感。
あぁ、勿体無い。
企画の規模が大きくなった分、シェイプする時間が与えられず、上から下から余計なことをいう人間が増えたんだろうなぁ…不幸なことだ…と想像。
監督の味方として粉骨砕身画面を盛り上げてくれるのは前作の主人公ヴィカスの演じる狂気の下請け、エージェント・クルーガーただお一人。
多勢に無勢過ぎる。
結果、映画に熱がこもっているのは彼の出演シーンだけという。
ところで本編前の予告編ではポール・グリングラス監督がトム・ハンクスを主役に据えてソマリアの海賊映画を撮ってるとかあって…。
グリングラスはランクの高い俳優と仕事をしているというのに、片やマット・デイモンはスキンヘッドに剃りあげた頭にネジで止めたヘンなガジェットを付けてイマイチなSF映画に出てて大丈夫なのかと心配になってきてしまう。
数年前まではこんな心配をされるのはベンアフの方だったのに。あちらはまたバットマン襲名問題で叩かれてるけどビクともしない感。うまくするとこの件で人気的にハネる可能性まである。
大丈夫なのか、マット・デイモン。という余計な心配をさせられる出来でした。
悪役の肉体を演じるシャールト・コプリーに対して、頭脳役エリジウムの支配者を演じるのはジョディ・フォスターなんですが、なんでこんなティルダ・スウィントンやヴェラ・ファーミガが断ったから回ってきたかのような簡単で薄っぺらいカキワリのような役をされてるのかワカンナイ(原作者がキモイからってハンニバル断っといてナ)。
主人公とは絡みもなくて全部別撮りだし拘束時間も短そう。お客様かよ。

ただIMAXは絵も音も迫力あって良かったです。
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